「調味料のOEM開発を依頼したら、実際どのくらいの期間がかかるの?」「発売時期は決まっているけど、それまでに開発が間に合うかどうか知りたい!」と気になる方は多いのではないでしょうか。
今回は、調味料のOEM開発に必要な期間の考え方について解説していきます。
目次
はじめに
調味料のOEM開発を企業に依頼しようとしたとき、金額と共に開発期間を気にされる方は多くいらっしゃいます。
発売時期が既に決まっている場合や、取引先への案内・販促スケジュールなどを立てる関係から、依頼してどのくらいで商品化できるのか、分かっていた方が安心して依頼することができます。
このコラムでは、調味料のOEM開発の流れを元に必要な期間の考え方について解説していきます。
調味料のOEM開発に関する全体の流れは、以前のコラムをご参照ください。
開発期間の考え方
調味料のOEM開発の期間について考える場合、いくつかの段階に整理することで理解しやすくなります。
ここでは「依頼」~「初回製造」までを4つの段階に分けて、それぞれの期間の考え方について説明していきます。
依頼~試作サンプル完成
約1週間~数ヶ月
OEM委託先企業に依頼してから、初回の試作サンプルが出来上がるまでの期間です。
通常であれば、最初に依頼の打合せを行い、依頼主が想定されている商品化のイメージを委託先と共有します。
その時点で課題の洗い出しをし、解決策の道筋を立てます。明らかに商品化が難しいと判断される場合は、その場で方向修正などを検討します。
その打合せ内容を元に試作に取り掛かりますが、依頼内容や商品化イメージの明確さによっても試作の必要期間は大きく左右され、全開発期間のなかで最も変動幅の大きい段階といえます。
改良再試作
約1週間~1ヶ月
完成した初回試作サンプルを依頼主が評価した後、多くの場合は改良したいポイントが出てきます。
味の好みの違いであったり、依頼主と委託先との認識のずれの場合や、開発過程での軌道修正など理由は様々です。
いずれにせよ、改良の方向性についてしっかりと双方で情報共有することで、間違った方向に進んでしまったり、はたまた目指す方向が分からなくなってしまわないようにすることが重要です。
パッケージデザイン作成
約1週間~
商品パッケージはデザインやパッケージ材質によっても納期が変動するため注意が必要です。
中身の開発に目途がついてからパッケージデザインに取り掛かると、発売時期が予想以上にずれ込んでしまう可能性があるため、デザインと中身の両方の納期を計算しながら開発を進める必要があります。
初回製造
約2週間~
中身の処方と容器・デザインが決まると、いよいよ初回製造となります。
ここで注意しなければならないのはどのOEM委託先においても、基本的に開発と製造では部署が異なる点であり、開発中のスケジュール感を本製造でもイメージしていると、期待と異なる場合があるということです。
仮に開発ではテンポよく進んだ場合でも、いざ注文をしてみると様々な要因から製造期間が想定外にかかってしまうことがあるため注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は調味料のOEM開発の期間について解説しました。
また次回コラムでは、OEM開発期間を左右するポイントについて解説していきますので、そちらもぜひご覧ください。
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