調味料の開発をしたいと思ったとしても、具体的にどのように進めていけばよいのか、具体的なイメージが湧かないといった方も多いかもしれません。

今回は、調味料の開発の進め方をわかりやすく解説します。

 


目次

はじめに

「自社の調味料を開発したいが、作る人により味が変わってしまう」

「自社では調味料を開発して販売をするノウハウがない」

このようなお悩みを抱える飲食店の経営者の方も多いのではないでしょうか?

調味料の開発に関するお悩みがある場合、調味料OEM企業に依頼をしてみることを検討してみても良いかもしれません。

この記事では調味料の開発とは何かということと、実際に調味料を開発する場合、どのような流れで開発をするのかを解説しています。

それでは調味料を開発するということはどういうことなのかを見ていきましょう。

 

 

調味料の開発とは?調味料開発の2つのパターン

調味料の開発は大きく分けて2のパターンがあります。

 

1つめはテレビのCMで見かける家庭用の調味料の開発です。

消費者がどのような味を求めているのかを考えながら開発をします。

 

2つめは外食企業や惣菜や弁当を作っている企業に向けて特注の調味料を開発するものです。

この場合、お客様が要求する味を個別に生産する特注の味づくりをするということになります。

 

調味料の開発をするということは家庭用の調味料、特注の調味料を開発したいと考えているお客様がどのような味を求められているのかを考えるということですが、レシピを考えることだけが開発ではありません。

味のニーズに応えるために施行錯誤するだけではなく、既存の工場の設備で新しい調味料の開発が可能なのか、保存性、安全性についてもお客様に提供ができるかどうか考えなくてはなりません。

他にも商品の価格、発売をする時期、使いやすさなど関係者の方と相談をしながら仕事を進めていきます。

現状の工場の設備でできないことがある場合にはどのように開発をしていくのかを検討していきます。

調味料を開発するということは味について考えることだけではなく調味料が生産されるまでの工程全てを考えることが含まれています。

 

調味料を開発する流れ

調味料の開発の概要について理解をしたところで開発をするために調味料OEM企業実際にどのような流れで調味料を開発していくのかを見ていきます。

調味料を開発する際の流れを理解することで調味料OEM企業とのスムーズな連携が可能となり、理想とする調味料の作成が可能になります。

 

調味料OEM企業の選定

調味料を開発するためにまず考えなくてはならないことはどの調味料OEM企業に依頼をするのかということです。主な選定基準は下記になります。

・自社の理想とする調味料の開発経験があるか開発の経験が豊富か

・小ロットでの対応が可能かどうか

・容器やデザインについても相談ができるか

・トレンドに合った製造が可能かどうか

開発の事例があれば参考にするだけではなく、依頼をする企業の製造ロットを確認しなくてはなりません。

製造ロットとは工場の機械で一回あたりに生産できる量のことです。

自社の調味料をどれだけ使用・販売するのかを明確にした上で適切な量の調味料を生産することが可能な調味料OEM企業に依頼をしましょう。

 

容器やデザインについても相談ができるかどうかも選定の基準になります。

自社の指示した通りに調味料の開発をしてもらったとしても開発した調味料に合った容器やパッケージのデザインまで担当してもらわなくては販売までに時間がかかります。

調味料が液体なのか、ペースト状なのかで容器の種類も変わりますので、実際に販売するまで寄り添ってくれる調味料OEM企業に依頼をすることは大切です。

 

最後にトレンドに合った製造が可能かどうかも確認しなくてはなりません。

トレンドに合った製造とはどのようなものか、不思議に思った方も多いと思いますので、具体例を用いて説明します。

例えば味噌を開発する場合、健康を重視する消費者が増えているため、健康に良い味噌がトレンドに沿った製品ということになります。

具体的には減塩のため、麹の割合が高い甘いみそ汁が求められています。また、家族全員分の味噌汁を鍋で作成をするよりも一人ですぐに食べることのできる即席味噌汁製品の需要が増えています。

このトレンドに沿って麹の割合が高く、一人ですぐに食べることのできる即席味噌汁を用意できる調味料OEM企業に依頼をするのが良いということになります。

 

②調味料についてのヒアリングをしてもらう

調味料OEM企業の選定を行った後はお問い合わせ、概算の見積をして、どのような調味料を作成したいのかヒアリングをしてもらいましょう。

どのような素材を使いたいのか、どのような食材に合わせて使用をするのかを伝えます。

ネットでの販売をするのか、道の駅で販売するのかなど調味料を実際に使用するイメージを膨らませながら、調味料OEM企業伝えましょう。

販売する場所によって生産量やコストも異なるため調味料の使用用途を明確に伝える必要があります。

 

③試作の改良

調味料OEM企業にヒアリングをしてもらった後には調味料の試作品を作ってもらい、イメージしていた通りの味になっているのか確認をしましょう。

試作の回数は1回で終わることもあれば、7回することもあります。

相談をしながら理想としている味に近づけていきましょう。

 

④容器・パッケージの選定

小袋、ペットボトル、瓶など使用する用途に合わせて最適な容器を決めます。

お客様に調味料を売る際にはパッケージにもこだわる必要があるので、デザインについても相談をしましょう。

容器・パッケージの相談を受け付けていない企業もあるのでその場合はそのまま生産をして納品することになります。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

調味料を開発するためには理想の味に近づけるためのレシピの考案だけではなく、工場の設備、パッケージ、容器など開発する調味料に合わせて最適なものを考えなくてはなりません。

工場の設備への投資や調味料を開発する人材を確保するための費用を削減するためには調味料OEM企業に相談をしてみても良いかもしれません。

この記事を参考にしながら自社に合った調味料が何かを考え、理想とする調味料の作成に向けて調味料OEM企業と話し合いを進めてみてはいかがでしょうか。

 

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