冬の定番料理とも言える「鍋つゆ」ですが、地域ごとの特徴的な鍋料理のほか、最近では食品メーカーが様々な鍋つゆ商品を開発しており、選ぶのに迷うほど種類が豊富です。鍋料理のたびに違う味を試すといったこともでき、鍋つゆの楽しみ方も広がっていると言えます。
では実際に市販の鍋つゆにはどのような種類があるのでしょうか?また鍋つゆのOEM開発として、どういったポイントに注意すべきなのでしょうか?
今回は鍋つゆの代表的な種類と、開発の際のポイントについて解説していきます。
目次
代表的な鍋つゆ5選
寄せ鍋
野菜や肉・魚介類などの具材を使い、味付けは昆布・鰹節等でだしをとり、醤油や味噌のべースに酒・みりん等を加えたものです。基本的に魚介系のだしを使う事以外に特別な決まりはないことから、家庭にある材料で作れる自由度の高い鍋料理と言えます。
ちゃんこ鍋
寄せ鍋と同じような味つけになりますが、寄せ鍋のだしが魚介系なのに対して、ちゃんこ鍋は鶏だしが中心となります。
だし鍋
鰹節、昆布や焼きあご等の魚介系だしや、鶏だし等をベースにしたものです。比較的シンプルな味付けのため、ポン酢などに付けて食べることを前提にしている場合が多いです。
豆乳鍋
豆乳をベースにした、まろやかさが特徴的な鍋つゆです。これにゴマや味噌・だしを加えることで、特徴付けをした商品が様々あります。
キムチ鍋
唐辛子やにんにく・コチジャンを使い、キムチの風味を付けた鍋つゆです。旨辛い味が食欲をそそり、根強い人気があります。
鍋つゆの用途別形態3選
ストレートタイプ
レトルト殺菌された袋入りのものが主流で、食材とセット販売される場合は冷凍品のものもあります。
開封してそのまま使用できるため、希釈分量などを考える必要がないのがメリットです。
3~4人前程度の大きめの袋が小売店の売場でも目立ちますが、1人前のサイズも売られています。
濃縮タイプ
希釈して使用することを前提につくられた商品です。使用量を自由に変えられるボトル入りのほか、使い切りの小袋やポーション容器の商品もあります。
流通での利便性やコストメリットがある一方で、使用時に希釈する手間があります。
固形タイプ
こちらも濃縮タイプの一種ですが、使用量単位で固形状にされたものです。
人数に応じて使用量を変えられる分かり易さや、軽くて持ち運びが便利な点などがメリットとなっています。
鍋つゆ開発の3つのポイント
OEMメーカーの製造可能品目を確認する
特に用途別形態においては、メーカーによってレトルト殺菌設備の有無、液体又は乾燥物の取り扱いの可否などによって製造可能品目がはっきり分かれます。このため事前に作りたいものを明確にしてメーカーへ確認することが重要です。
また、アレルゲンの取り扱いなどから制限がある場合もあるため注意が必要です。
入れる具材を想定する
鍋料理は具材からもだしが出るため、具材を加熱後の味の変化も考慮が必要です。
具材とセット販売される場合は想定し易いですが、そうでない場合はある程度の変動がある前提で味を検討します。
味の変化を想定する
前述の具材のだしだけでなく、鍋料理は食事中も長時間加熱され続けます。さらにシメにご飯や麺類を入れることもあるため、食事中に味が変わっていくことが鍋料理の特徴の一つと言えます。
長時間食べ続けても飽きが来ず、且つそれぞれの段階でおいしく感じられるような味を構成することが重要となります。
開発事例
鶏つくね鍋スープ S社様
鶏つくねを製造する食品メーカー様より、ギフト用鶏つくね鍋セットに付ける鍋スープの開発をご依頼いただきました。
【事例詳細はこちら】
せんべい汁のたれ K社様
B1グランプリの優勝経験もあるせんべい汁、だし感の強いスープの開発をご依頼いただきました。
【事例詳細はこちら】
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は冬の定番「鍋つゆ」の代表的な種類と、開発の際のポイントについて解説しました。
業務用調味料・開発.comでは、ここでご紹介した以外にも様々な視点から特徴的な「たれ」を開発しています。
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