今回のコラムでは、飲食店や食品開発者のために、調味料の賞味期限と適切な保存方法をご紹介します。
食品に携わる仕事に、そして消費者としては食生活に欠かせない調味料。
正しく保管できていますでしょうか。
基本の「さ・し・す・せ・そ」や油(オイル)系、その他の調味料をおいしく長持ちさせるコツや、無駄なく使い切る方法をご紹介します。
目次
はじめに
今回は、飲食店のオーナーや食品会社の開発担当者の皆さんに向けて、改めて基本的な調味料の保存方法について徹底解説したいと思います。
調味料は、料理に欠かせないものですが、その保存方法は意外と知られていないものも多いです。
保存方法を間違えると、風味や品質が低下したり、カビや細菌が繁殖したりする恐れがあります。
また、賞味期限も開封前と開封後では大きく変わるものがあります。
オリジナルの調味料を作られている方も多いと思いますが、まず今回のコラムでは、基本的な「さ・し・す・せ・そ」から油(オイル)系やその他の調味料まで、一般的に使われる調味料の保存方法と賞味期限を一覧でご紹介します。
また、保存方法に関するよくある疑問や注意点も解説します。
この記事を読むことで、基本的な調味料をおいしく長持ちさせるコツや、無駄なく使い切る方法がわかるようになります。
ぜひ参考にしてください。
基本の「さ・し・す・せ・そ」の保存方法
まずは、日本料理に欠かせない基本的な「さ・し・す・せ・そ」から見ていきましょう。
砂糖
常温で密閉容器に入れて保存します。湿気や温度変化によって固まりやすいので注意してください。
黒砂糖はカビが生えやすいので冷蔵庫で保存すると安心です。
塩
常温で密閉容器に入れて保存します。水分に弱いので容器に生米やシリカゲルなどを入れると湿気を防げます。
酢
常温で遮光瓶に入れて保存します。劣化に強い調味料ですが、直射日光や高温を避けてください。
ポン酢や果実酢などは冷蔵庫で保存するようにしましょう。
醤油
冷蔵庫で密閉容器に入れて保存します。酸化やカビによる劣化を防ぐためです。
使う量が少ない場合は小さいサイズや醤油差しに移して使ってください。
味噌
冷蔵庫で密閉容器に入れて保存します。発酵食品なのでカビが生えやすいです。
空気に触れないようにラップをしてからフタをしてください。冷凍庫でも保存可能です。
油(オイル)系の調味料の保存方法
次に、油(オイル)系の調味料を見ていきましょう。
マヨネーズ
冷蔵庫で野菜室に入れて保存します。冷えすぎると分離してしまうので注意してください。
開封後は1ヶ月くらいを目安に使い切りましょう。
オリーブオイル
常温で遮光瓶に入れて保存します。空気と光に弱いので風味が損なわれないようにしてください。
冷蔵庫では凍ってしまうので避けてください。開封後は1~2ヶ月くらいを目安に使い切りましょう。
バター
冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存します。高温で溶けてしまうので常温では保存できません。
冷凍庫では使いやすいグラムに切り分けてから保存すると便利です。開封後は冷蔵庫で2週間くらいを目安に使い切りましょう。
その他の調味料の保存方法
その他の調味料についてももう少し見ていきましょう。
ソース
冷蔵庫で密閉容器に入れて保存します。お酢が多く含まれているので開封後は常温では劣化しやすいです。
2、3ヶ月くらいを目安に使い切りましょう。
ケチャップ
冷蔵庫で密閉容器に入れて保存します。お酢が多く含まれているので開封後は常温では劣化しやすいです。
1ヶ月くらいを目安に使い切りましょう。
みりん
ー本みりん
常温で密閉容器に入れて保存します。低温で保存すると糖が結晶化して固まってしまうので注意してください。
3ヶ月くらいを目安に使い切りましょう。
ーみりん風調味料
冷蔵庫で密閉容器に入れて保存します。アルコール分が少ないので開封後は常温では劣化しやすいです。
1ヶ月くらいを目安に使い切りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?調味料の保存方法と賞味期限について徹底解説しました。
調味料は、料理の味や風味を決める重要な要素です。ものによって塩分やお酢の量、アルコール濃度など様々な要素によって保存性が考えられております。
そのため、調味料に合わせた正しい保存方法を知っておくことで、その品質や美味しさを保つことができます。
また、無駄なく使い切ることも大切です。
賞味期限はあくまで目安なので、見た目や匂い、味などもチェックしてください。酸化などで古くなった調味料は、風味だけでなく健康面にも影響する可能性があります。
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