飲食店を経営している方の中には、店舗で提供している商品を、オリジナル調味料として小売販売することを検討している方も多くいらっしゃいます。

では、オリジナルで商品を開発し、販売する際にはどのような点に注意しなければならないのでしょうか?

今回は、飲食店がオリジナル調味料を開発し、小売販売を展開していく際のポイントについて、事例を交えて紹介します。

 


目次

飲食店のオリジナル調味料開発とは

飲食店の経営が安定し、人気が出てきたタイミングで、自慢のメニューを活用したオリジナルのドレッシングやソースなどの調味料を開発し、小売販売を検討する方は多くいらっしゃいます。

また、「このドレッシングを販売して欲しい」といった要望を、お客様から頂くこともあるかもしれません。

 

確かに、オリジナルで調味料を開発することができれば、店舗の飲食代における売上だけでなく、小売販売による収益確保が見込めるため、積極的に取り組んでいきたい施策であるといえるでしょう。

また、自店舗の自慢の味を、家庭でも楽しんでもらうことができるため、店舗のことを覚えてもらうことができ、リピート率のアップにも繋がります。

加えて、Web通販を活用すれば、全国に自社の味を広げることができ、認知度のアップも図ることができます。

 

飲食店のオリジナル調味料開発による小売販売は、売上以外にもメリットの多い取り組みになります。人気の飲食店であれば、ぜひ実施を検討するべきでしょう。

 

 

 

オリジナル調味料開発・販売の7つのポイント

ここまでは、オリジナル調味料を飲食店が販売するメリットを中心にお伝えしてきました。

しかし、オリジナル調味料の開発前に、注意すべきポイントがいくつか存在します。

ここからは、飲食店におけるオリジナル調味料開発のポイントについて、紹介していきます。

 

①保健所の許可を確認する

一つ目は保健所の許可の確認です。

オリジナル調味料の開発には、味や価格も重要ですが、そもそもの販売許可を持っているかどうかの確認が必須です。

場合によっては、今とっている許可の範囲では販売ができないというケースもあるため、オリジナル調味料の開発に取り掛かる前に確認しておきましょう。

 

 

②製造関係の許可を確認する

二つ目は、製造関係の許可についてです。

自社で手作りしているドレッシングやソースを、そのまま小売販売しようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、注意が必要です。

ぜなら、調味料の製造には許可が必要になるからです。

許可の取得には、設備投資が必要になる可能性もあるため、先に確認しておきましょう。

また、そういったトラブルを防止するためにも、調味料開発、OEMを実施している調味料メーカーに相談することも検討しましょう。

 

③小売り用に商品の味を調整する

三つ目は、商品の味の調整です。

ドレッシングやソースなど、その店舗オリジナルの調味料を購入する顧客のニーズは、「お店と同じ味を楽しむ」という点になります。

そのため、オリジナル調味料の開発を調味料メーカーに委託する際には、その再現性にはこだわる必要があります

試作を繰り返し、お店で提供している味を目指していきましょう。

 

 

商品の保存性を調整する

四つ目は、調味料の保存性です。

消費者は、購入した調味料を冷蔵庫、もしくは常温で保存することになります。

また、使い切るペースも家庭によってまちまちでしょう。

そのため、賞味期限や消費期限などの設定、使用する容器による温度管理が重要になります。

お店で提供している調味料であれば、すぐに使用するため保存性はあまり気に掛ける必要はありませんが、家庭で使う場合は消費までに期間がかかることも考慮しておきましょう。

 

 

使用方法の記載を忘れない

五つ目は、使用方法の記載です。

味についてのポイントでも紹介しましたが、消費者のニーズは「お店と同じ味を楽しむ」という点になります。

そのため、お店で提供しているのと同じ味になるように使用方法の記載、アナウンスは忘れずに行いましょう。

また、オリジナル調味料を使ったアレンジレシピなどについても記載しておくと、ユーザーには喜ばれるためおすすめです。

 

 

⑥訴求内容を検討する

六つ目は、販売時の訴求内容についてです。

オリジナル調味料は開発して終わりではありません。

しっかりと購入してもらえるよう、パッケージデザインや、商品名を検討しなければいけません。

そして、その際にポイントとなるのが何を訴求するのかです。

店舗ブランドなのか、こだわりの原料なのか、ここでしか買えないという限定感なのか、消費者に刺さるような訴求内容を検討し、パッケージに反映しましょう。

 

 

適切な販売計画を立てる

七つ目は、適切な販売計画を立てるということです。

たくさん販売したいという気持ちはわかりますが、売れ残ってしまっては非常にもったいないです。

そのため、しっかり売り切れるだけの量を製造することを心がけましょう。

販売期間と量としては、賞味期限が3分の2以上残った状態で在庫分すべてを販売しきれるかどうかが目安となります。

調味料開発の委託先であるパートナー企業とも相談し、適切な製造量を見極めていきましょう。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自店舗のオリジナル調味料を開発し、小売販売に取り組むことは、売り上げアップだけでなく、認知アップなどの宣伝効果も期待できる施策になります。

飲食店の経営が安定し、新たな一手を検討されているという方は、自社オリジナルのドレッシングやソースなどの調味料開発を検討してみてはいかがでしょうか?

 

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